いままで公生と関わってきた人に、
向けて演奏する彼の感謝は、
エネルギーに満ち溢れていた。
そしてかをりと出会えたことは、
奇跡ではなかった。
「四月は君の嘘」は新川直司さんの作品で月刊少年マガジンで2015年3月まで連載されていました。
単行本は全11巻まで発売されています。
2013年には講談社漫画賞少年部門賞を受賞し、2016年には山崎賢人さんと広瀬すずさんが主演で映画化されました。
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サイト管理人のMira.Buleと申します。
「四月は君の嘘」は1度最後まで読んだあと再び読み直してみると、登場人物の感情の細かさが伝わってきます。
公生はせっかくピアノのコンクールに出ようと決意しますが、かをりの容態が悪くなった所をみてしまい大切な人が離れていく辛さに立ち向かうのが困難になります。
それでも出場し、演奏した公生が魅せた伝えたかった音楽はどうだったのでしょうか?
かをりが綴った手紙には今までかをりの強引な行動の意味や涙の理由が書かれていますので詳しく見ていきましょう。
今回は以下のような内容でご紹介しています。
四月は君の嘘ラストに公生がピアノから離れる
四月は君の嘘ラストにお互いの想いを伝える?
四月は君の嘘ラストにふたりで最後の演奏
個人的な本の感想そして作品の内容を詳しく書いています。
あくまでも参考程度にご覧ください。
この記事の目次
四月は君の嘘ラストに公生がピアノから離れる
いつも心配している人、
見守ってくれる人が側にいる。
どうか立ち上がって・・自分の力で。
四月は君の嘘母を思い出してしまう
主人公の有馬公生は幼い頃から数々のピアノコンクールで優勝するほど実力はすごく、天才少年と呼ばれていました。
病気の母に喜んでもらいたくて厳しいレッスンにも耐えていましたが、ある演奏会で譜面通りに弾かなかった公生に母が激しく罵声します。
そして思わず・・
お前なんか死んじゃえばいいんだ
と言ってしまいます。
でもそれが母と交わした最後の言葉になり、それから容体が急変してあっけなく息をひきとりました。
公生はその出来事がトラウマになり、ピアノの音が聞こえなくなります。
ピアノから遠ざかった生活を送っていましたが、ヴァイオリニストのかをりとの出会いで再びピアノを弾き始めました。
でもかをりの病は進行していく中で公生が演奏するピアノを聞いて再びヴァイオリンを弾く決意をします。
リハビリを続ける彼女を見守る中、ようやくかをりのことが好きだと気づいた公生。
渡と一緒に病院に行くと、かをりが意識を失い危険な状況に陥っているところを目撃し、再びピアノを弾くことができなくなります。
四月は君の嘘ピアノを弾くことへの恐怖
かをりは意識を失い、集中治療室に入っていました。
2人がお見舞いに行った時、倒れた姿を見てしまいそれ以来公生はふさぎ込んでしまいます。
その話を聞いた幼馴染の椿は公生がまたダメになるのではないかと心配して紘子に会いに行きました。
そしてピアノのことがわからない自分ではなにもしてあげれないから助けてほしいとお願いします。
家に行き紘子が練習するように言いますが、
「もう無理です、もう・・。」
と弱音を吐く公生を見て、胸が苦しくなります。
僕はただピアノを弾いてお母さんに元気になってほしかっただけなのに。
僕はただ・・恋をしただけなのに。
この言葉、心が痛みますね・・。
恋をすることは楽しことばかりなはずなのに・・。
四月は君の嘘ラストにお互いの想いを伝える?
辛いのは自分じゃない、
かをりのほうが苦しみを抱えていたのだ。
そこから目を背けるわけにはいかない。
四月は君の嘘かをりの一言が心に刺さる
それからピアノも弾かずにただ教室で座っていると机の中に、渡がかをりから預かった手紙が入っていました。
そこには、
カヌレが食べたい。
と一言書かれていただけでした。
それを読んで公生は学校帰りに病院に行きますが、暗い顔のままです。
集中治療室から前の日に病室に戻ってきたというかをりは以前の明るい彼女でしたが、公生の表情を見て持っている人形をぶつけ、
「お見舞いに来てしんき臭い顔するな!」
と怒りますが、お見舞いに持ってきたカヌレの袋を見て外に誘います。
公生はかをりを背負って屋上に行くと・・ちょうど雪が舞っていました。
そしてピアノを未だに弾いてないのは、
大切な人は僕の前から去っていく。
音楽は僕の大切な人を連れ去っていく。
僕はひとりぼっちになる。
という思いが脱ぎ去れないからでした。
その気持ちを察したかをりが、
「私がいるじゃん。」
とカヌレを食べながら言い、2月18日に手術を受けると言います。
その日は公生のピアノコンクール本選と同じ日でした。
四月は君の嘘かをりが弱音を言った瞬間
病気がどこかにいくまで必死にもがいてあがくと話すかをりの想いは、全て公生といる時間への未練と、生きることへの執着でした。
そんなかをりを見て、心の中がぐちゃぐちゃになります。
ピアノに一週間も触れていないのにコンクールにでる自信なんてないと弱音を吐きます。
「こんな状態で弾けたら奇跡だ。」
というと、かをりはヴァイオリンを弾く動きを見せます。
力も筋力もない状態で・・。
奇跡なんてすぐに起きると見せた顔は自信に満ちていましたが、体は悲鳴を上げていました。
崩れ落ちるかをりを公生が抱きしめると、
・・怖いよ・・。私を一人にしないで。
そんな彼女を見てようやく気づきます。
僕はバカだと・・。
こんな強い思いで音楽に向き合っているかをりをみて、自分が弱音を吐くなんて・・。
でも雪の中で見る彼女はとても美しく、そしてその瞬間彼は何かを決意したようでした。
四月は君の嘘ラストにふたりで最後の演奏
君はどこに向かうの?
僕を一人にしないで。
いじける僕をみて君は寂しそうに笑った。
四月は君の嘘僕の前から消えないで
2月18日かをりは手術室にいました。
同じころ公生も会場にいましたが、未だ気持ちが上がらないままです。
井川絵美と相座武士は真っ青な顔をした公生見て心配しますが、
「僕はピアニストだから。」
と一言いい、ステージに上がります。
今までかをりと話したことやつらいことを思い出し思わずピアノに顔を埋めますが、そんなとき椿がへんなくしゃみをしたのに気づいた瞬間・・
「椿や渡、紘子や仲間たち、みんな見てる。」
と勇気付けられます。
弾き始めると凄まじい集中力で音を奏でていき、これまで人生に関わった人達を思い出すうちに、
「自分はかをりと同じ演奏家なんだ、ピアニストなんだ。」
と確信します。
今まで出会った人からもらった音がまるで唄っているように聞こえるので、会場はそんな豊かな音に聞き惚れます。
公生はかをりを思い気持ちを全力でぶつけました。
一人になんてさせてやるもんか、
届け、届け、
僕の全部をのっけてとどけ・・!
病気なんて蹴散らせてまた一緒にこの舞台で・・
と心で思った瞬間耳元で、
ありがとう。
とつぶやくかをりの声が聞こえ、公生の横にヴァイオリンを弾くかをりの姿が見えました。
凛とした顔で見つめるかをりは桜が舞うように消えていきそうでした。
公生は思わず、
待って、行かないでくれ。
僕をおいて行かないで・・・!
そうつぶやくとかをりは涙を流して、桜の花びらと一緒に消えてしまいます。
最後は花びらだけ残して、もうかをりは遠くに行ってしまった・・と思った時・・。
公生は涙が止まりませんでした。
会場の歓声を浴びながら一言・・
「さよなら。」
とかをりに別れを告げました。
四月は君の嘘タイトルの意味
かをりの両親は彼女が公生のために書いていた手紙を渡します。
その手紙には知らなかった真実が込められていました。
じつは二人は中学で初めて会ったのではなく、5歳のとき通っていたピアノ教室の発表会が最初の出会いでした。
それから彼女は公生と一緒に演奏するためピアノを辞めヴァイオリンを習い始めます。
そして同じ中学と分かったときは舞い上がりそうになるほど嬉しかったですが、声をかける勇気がなくただ見つめるだけでした。
かをりは子供の時から定期的に通院していたし、夜病院の待合室で両親が泣いているのをみて、
私は長くないのかな・・。
と悟りました。
でもそこからかをりは落ち込むわけではなく走り出します。
短いかもしれないこれからの人生を後悔しないように・・。
今までメガネだったのをコンタクトに変えたり、体重を気にしてできなかったケーキのホール食いをしたり・・。
さまざまなことにチャレンジしていましたが、一番やり残したことがありました。
それは公生と関わり合いを持つことです。
そこで一つだけかをりは嘘をついていました。
「渡くんを好き。」という嘘です。
でもそのおかげで公生に出会えて、新しい発見がたくさんありました。
思っていたより男らしくて、
思っていたより優しい人でした。
二人で過ごしたたくさんの時間はかけがえのないものになっていき、彼女は公生に言葉を投げかけます。
私は君の心に住めたかな。
忘れないでね、約束したからね。
やっぱり君でよかった・・。
有馬公生君、きみが好きです。
ありがとう。
かをりが手紙を渡すまで渡が好きだと公生は思っていましたが、周りはみんな違うと気づいていました。
そんな切ない二人の恋は嘘から始まりましたが、だからこそ正面から向き合えたのかもしれません。
全てをぶつけあいお互いを必要とした瞬間、瞬間が公生の心にいつまでも残ります。
君と出会った春が来る、君がいない春が来る。
最後のこの言葉が切なさを、より深めました。
それくらい忘れられない恋になったと思います。
かをりの公生の気持ちを知ってから読むのと、知らないのではまったくストーリーが変わってきます。
音を紙で表現するというのはかなり難しいと思いますが見事に表現していたのですごいですね。
何度も読み直したくなる素敵な漫画でした。
ラストが描かれるまでの公生とかをりの出会いや成長はこちらをご覧ください。
「四月は君の嘘」有馬公生がピアノを再び弾くことになった出会い
「四月は君の嘘」病気と立ち向かう力をかをりに与えた公生の演奏
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以上、
「四月は君の嘘」ラストでようやくかをりの本音が語られるでした。
このページを最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。