「ちはやふる」は、末次由紀さんの作品で、
「漫画大賞2009」
「この漫画がすごい!2010」オンナ編第1位
「第35回講談社漫画大賞」少女部門
など数々の賞を受賞。そして累計2,500万部突破し、アニメ化・実写映画化を果たした青春かるた漫画が、15年間の連載・全50巻で完結。
「競技かるた」と「少女漫画」という異色の組み合わせでしたが、さまざまな年代の人に共感を得ました。
- 「ちはやふる」を読んだ人におすすめ!
「スラムダンク」新装再編版が気になる!通常版と内容は違うの?
「スラムダンク」桜木花道バスケ部に入った理由がかなり軽かった
「スラムダンク」県大会は最大の下剋上!強豪校勢揃いでピンチ?
「スラムダンク」豊玉Aランク湘北Cランク・・総合評価を覆せる?
「スラムダンク」山王戦いよいよスタート!湘北に勝ち目はある?
「スラムダンク」山王怒涛の反撃に、湘北が花道に全てを託す?!
「四月は君の嘘」感動的な演奏の裏に隠された、公生の切ない想い
「四月は君の嘘」ピアノに込めた母への想いがようやく実を結ぶ?
買取スタッフつぶやき管理人のMira.Buleです。
そもそもちはやふるって少女まんがだし、女性人気だけじゃないの?
と思った人も多いはず。
ところが「男性が同性にオススメしたい少女マンガ」1位に選ばれたこともあるんです。
では…なぜ「ちはやふる」が男性からも支持されているのか、人気の秘密を詳しく見ていきましょう。
この記事でわかることは、
ちはやふるが面白い理由①男性も夢中になれる内容
ちはやふるが面白い理由②恋愛要素が絶妙
ちはやふるというタイトルに隠された意味と想い
※個人的な本の感想そして作品の内容を詳しく書いています。あくまでも参考程度にご覧ください。
この記事の目次
ちはやふるが面白い①男性も夢中になれる内容
ちはやふるは主人公綾瀬千早が「競技かるた」に魅了され、青春の全てを捧げクイーンの座を目指すお話。
幼少時代からずっと一緒に過ごしてきた真島太一
かるた永世名人の祖父を持つ綿谷新
そして綾瀬千早の3人を中心に物語が進みます。
競技かるたの魅力にハマる過程がワクワクする
千早は最初から、かるたが好きだったわけではありません。
小学校6年生の時に新が福島から転校してきたのがきっかけで、競技かるたを知ります。
でもその時の千早は、1歳年上の姉千歳(ちとせ)が自慢で、
私の夢は、お姉ちゃんが芸能界で日本一になること。
…と言っていたので、まだ自分の夢と言えるほど夢中になれるものがありませんでしたが、新との出会いが運命を変えます。
大人しくて無口な新。でもじつは意外な特技を持っていました。
=物語の主になっている「小倉百人一首の競技かるた」が得意だったのです。新との出会いをきっかけに、千早は競技かるたに魅了され、情熱を傾けていきます。
かるたを通じて2人は親しくなりますが、密かに千早に想いを寄せていた太一にとって、心情は穏やかではありませんでした。
そして新に対抗心を抱き、同じようにかるたを始めます。
その後千早は高校で新しい仲間との出会いもあり「競技かるた部」を立ち上げます。
新との出会いがなかったら、競技かるたを始めることはなかったでしょう。それくらい千早の人生は変わりました。
少年漫画の設定が多く含まれている?
ちはやふるは絵も綺麗で一見男性が読むには抵抗がありそうですが、内容はかなり少年漫画の要素が含まれています。
競技かるたは、優勝や名人を決めるスポーツで、
・千早を取り巻く友情
・競技かるたに青春を全て捧げる努力
・「勝利」ことを目指す過程
これって「少年漫画の王道」でよく見る、男性読者にとっては慣れ親しんだ内容ですよね?
作品の中でかるたに込められた思いの先に熱い戦いが待っているという状況は、まさに男性読者を夢中にさせる要素になっています。
実際競技かるたの映像や映画化された作品を見ましたが、かなりハードでした…。
そして漫画でもスピード感がすごいので、少年漫画で見るような体育会系要素が満載です!
そして勝負の世界の厳しさをリアルに描いていることも重要。
競技かるたの世界では、千早たちがいつも「必ず勝つ!」というわけではありません。負けることもあります。
だからこそ負ける悔しさが表現されていますし、そこから立ち上がって前に進む過程も丁寧に描かれているので、キャラクターたちの成長は本当にワクワクしますよね。
ちはやふるが面白い②恋愛要素が絶妙に取り入れられている
少女漫画の特徴の一つとして、登場人物の恋愛です。
もちろん基本は恋愛ではなく競技かるたを中心に話が進みますが、時々見せるキャラクターたちの関係性が、なんとももどかしくて甘酸っぱい。
少年漫画の要素が強いと言いつつも、絶妙な間隔で恋の話が取り入れられています。
展開が簡単に読めない所も見どころの一つ。
気になる三角関係の行方は?先に行動したのは新だった!
千早と新と太一。
この3人の関係性は「ちはやふる」のなかで、ファンが一番気になるテーマですね。
残念ながら映画「ちはやふるー結びー」では、どちらともくっつきませんでしたが、実は原作では千早に告白したシーンがありました。
なんと先に告白したのは、新だったんです!
周防名人への挑戦権をかけ原田先生と勝負しましたが、新は負けてしまい…。その時、
千早ならどうした?
新は問いかけます。
私は攻めがるただから、手に入れたいものほど手放すの。必ず取ると勝負に出るの。
その言葉で新は小学6年生の頃に、千早が言った言葉を思い出します。
ずっと一緒にかるたしようね。
…かるたが楽しくて楽しくて仕方がなかった頃、自然と笑顔になり緩んだ新の顔を見て、千早も自然と笑顔がこぼれます。
そして突然…
好きや、千早。
大会が終わったばかりで周りに人も大勢いた中での突然の告白…!
今まで閉じ込めていた感情が出てしまったのでしょうか?思わず出てしまった言葉に自分でも驚き、赤面して席を外しました。
千早も呆然としてしまい、その場では返事ができませんでしたが…2人の恋は果たして進展するのでしょうか?
太一も黙っていなかった?3人の関係性に変化が…
太一も行動します。
太一の誕生日を祝った「太一杯」のあと、千早と太一は部室で偶然会います。そこで二人は小学6年生の頃、新・千早・太一で行った源平戦を思い出しますが…。
すると、学校のかるた大会で新のメガネがなくなったのは、実は自分が犯人だと告白してしまいます。
驚いた千早は、
ダメじゃん。ずるいじゃん!
すると…
ずっと卑劣じゃない人間になりたかったんだ…好きなんだ、千早が。
…とこちらも突然の告白!
かなり驚いた千早でしたが、同時に新の告白を思い出します。そして学校のチャイムが鳴り響く中、小さな声で一言、
ごめん…。
あれれ?太一はあっさり振られてしまいました。
今の時点で、
はっきりとした答えをもらってない新
ふられてしまった太一
2人を見ると圧倒的に新が優位ですが、最後までどうなるか分かりませんね。
この先のモヤモヤ、ドキドキ状態がどこまで続くか分かりませんが、今後3人の行方は注目したいところです。
※原作は完結していますので、3人の行方が分かる最終巻をご覧ください。
ちはやふるが面白い③タイトルに隠された意味と想い
タイトルになっている「ちはやふる」という言葉は、
競技かるたで使われている百人一首の札の初めの5文字なんです。
ちはやふるは百人一首の札の一つだった
1200年前に在原業平朝臣(ありわらのなりひらあそん)が禁じられた恋の相手を想って読んだとされる、
ちはやぶる神代もきかず龍田川から唐紅に水くくるとは
からきています。意味は、
色々なことが起きていた太古の神様の時代でさえ聞いたことがありませんでした。
龍田川がこれほど美しく紅色に染まるということを
こう見ると風景の美しさを表現しているように思います。でも実は、
私の燃える想いが激しい水の流れを真っ赤に染め上げてしまうほど、いまでもあなたを愛しています。
恋に身を焦がす歌じゃないか?とも言われています。
なかなか情熱的。もしそんな想いが隠されていると考えただけで、ドキドキしますね!
ちはやふるという言葉が千早を引きつける理由
主人公の千早は、自分の名前が入ってる「ちはやふる」という札が好きだと語っている場面があります。
「ちはやふる」は、神の枕詞(まくらことばとは和歌で語調を整える言葉のこと)で、勢いの強いさまという意味。
彼女がかるたに向かう姿は、勢いよく強く突き進むという意味ではぴったりで当てはまりますね。
まさに、ちはやふるは千早を表現した歌と言えるでしょう。
ほかのスポーツは体力の限界などで、やめてしまうことも多いですが、競技かるたは年齢層が幅広いです。もちろん体力勝負ですが、それとともに経験や頭脳も関わってきます。
目線が変わることで、自分の年齢に近いキャラクターに感情移入できることも作品の特徴の一つですね。
様々な要素が詰まったちはやふる。
かるたをやらなくても、一つ一つの言葉や札の意味を知りたくなりました。
以上【ちはやふるが面白い理由】みんなが夢中になれる要素が盛り沢山だったでした。このページを最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。