どの話も切ないけど、
読んだ後は
なんか温かい気持ちになる。
「コーヒーが冷めないうちに」はもう読まれましたか?
こちらの作品はサンマーク出版の川口俊和さんの作品で2015年に発売されましたが、これがデビュー作だそうです。
評判が広がり2017年には本屋大賞にノミネートされ、55万部以上のベストセラーになりました。
そして今回はコーヒーが冷めないうちにの続編「この嘘がばれないうちに」の紹介です。
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サイト管理人のMira.Buleと申します。
2018年9月に有村架純さん主演で映画化されました。
「コーヒーが冷めないうちに」では過去に戻れると噂の喫茶店に来た4人の女性が、会いたい人と再会していくお話でしたが、続編である「この嘘がばれないうちに」は4人の男性たちが登場します。
それぞれが人を裏切る嘘ではなく、愛する人を想うためについた嘘で綴られたエピソードになっています。
前回と繋がる部分がたくさんありますので、両方読んだら「おー!」と納得できるのではないでしょうか。
そして「この嘘がばれないうちに」のエピソードで、白いワンピースの女の秘密と時田数の関係性が判明しました。
前回書けなかった
「結婚できなかった恋人に会いに行く話」
「妻にプレゼントを渡しに行く老刑事の話」
を交えさらに色々な事実が分かってきますので、詳しく見ていきましょう。
今回は以下のような内容でご紹介しています。
コーヒーが冷めないうちに続編で分かる事実
コーヒーが冷めないうちに続編で再び登場
コーヒーが冷めないうちに続編で刑事の後悔
個人的な本の感想そして作品の内容を詳しく書いています。
あくまでも参考程度にご覧ください。
この記事の目次
コーヒーが冷めないうちに続編で分かる事実
引き継がれていくものが
全て幸せとは限らないけど、
その力を人のために
使えるなら嬉しく思う。
コーヒーが冷めないうちに続編で謎は解けた?
前回のコーヒーが冷めないうちにから7年が経ちました。
喫茶店フニクリフニクラにはマスターの時田流と、いとこのウェイトレス時田数と、流の娘である時田ミキ3人がいます。
流の妻計は子供を産んだ後この世を去っています。
前回の「親子」というエピソードで、白いワンピースの女=幽霊になった時田数の母だったのです。
かなり衝撃的でしたね・・・何かあると思っていましたが、そんな理由だったとはびっくりです。
過去に戻るルールはもちろん知っていたはずですから何か事情があったのでしょうか・・・?
そのルールはこちらです。
1、過去に戻っても喫茶店を訪れたことのない人には会うことができない
2、過去に戻ってどんな努力をしても現在は変わらない
3、過去に戻れる席には先客がいてその先客が席を立った時だけ座れる
4、過去に戻っても席を立って移動する事は出来ない
5、過去に戻れるのはコーヒーをカップに注いでから冷めてしまうまでの間だけ
そして喫茶店フニクリフニクラのウエイトレスをしている時田数が淹れたコーヒーだけが人を過去に戻すことができます。
しかもその当時7歳になった数が淹れたコーヒーで、母が過去に行ったあとそのまま戻らずに幽霊になってしまうなんて後悔が残ってしまいますよね。
ただこの7歳という年齢、そしてコーヒーを淹れることが出来る人には条件が存在しました。
コーヒーが冷めないうちに続編でミキの存在
店にいる少女の名前は時田ミキと言います。
喫茶店のマスター時田流の娘です。
ミキの母はコーヒーが冷めないうちにで出てきた時田計が母親です。
生まれつき心臓が悪かったので、6年前にミキを出産したあとこの世を去っていました。
ミキは今回この嘘がばれないうちに「親友」のエピソードで過去に戻る為のコーヒーを、
「私が淹れる。」
と言いますが、
「ミキちゃん。いずれ、ね。」
と時田数に笑顔で言われています。
喫茶店フニクリフニクラで、過去に戻る為のコーヒーを入れる役割ができるのは、今のところ時田数だけですが時田家の女性はこの力が受け継がれていくのです。
そしてミキはあと少しで7歳になります。
その年齢は先ほども出てきた時田数が7歳の頃母にコーヒーを注いでいるので、もうすぐその資格は手にできますが・・果たしてどうなるのでしょうか?
コーヒーが冷めないうちに続編で再び登場
全て話が繋がっていて、
全てたくさんの想いが
詰まっている。
この嘘がばれないうちに未来に行く理由
では前回から引き続き3人目のエピソード、結婚できなかった恋人に会いに行く話です。
倉田には同僚で恋人の麻美という女性がいました。
彼女じつは「コーヒーが冷めないうちに」第1話で登場した二美子の会社の後輩です。
二美子は結婚を考えていた彼氏とある理由で別れてしまいましたが、過去に戻り彼と話をします。
あれから現実は変わりませんでしたが、行動を起こした結果・・無事に加賀田と結婚することができました。
そしてあの席には過去からやってきた倉田が座っています。
ただ・・未来に行くことを選択するのはかなり困難がありました。
相手が実際いつもこの喫茶店にいるとは限りませんからね。
過去から来た倉田は、なぜか半袖のTシャツにハーフパンツ・ビーチサンダルという夏の格好でした。
店内は冬真っ最中でクリスマスの時期だったので、違和感はかなりありますがこれにも事情があります。
未来から来た理由、それは・・倉田は病気で余命半年と診断されていたこと。
麻美とも交際して2年目だったので、そろそろプロポーズをしようと考えていた矢先の出来事でした。
そこで倉田は考えました。
二美子から喫茶店の情報と実際過去に行った話を聞いていたので、自分も未来に行くことを計画します。
相談があると二美子を呼び出し、自分の病気の話も包み隠さず言います。
そこで2年後
「僕が死んでいたら麻美をここへ連れて来てほしい」
と頼みます。
ただしもし麻美が結婚してこないのなら、幸せになったと判断して過去に戻るから・・と言います。
無謀な相談でしたが、二美子は受け入れることにしました。
この嘘がばれないうちに恋人は現れる?
そして2年後の未来。
倉田は待っていましたが、麻美はなかなか来ません。
時間も近づき、もしかしたらもう結婚しているのかもと判断してカップを口に近づけた瞬間・・。
カランコロン
麻美が息を切らして入ってきました。
倉田が死んでいることを知っている状態で会うのはどれほど辛いことでしょうか。
でも来てくれたということは・・結婚してない?と思い、目線を下ろすと麻美左の薬指には指輪がはめられていました。
そして「私結婚したから!」とはっきり言います。
でもこの指輪、実は二美子から借りたものでした。
現実は倉田のことを忘れるなんて簡単なことではありません。
だってまだいなくなってから2年しか立っていないのですから。
麻美は倉田に安心してほしくて「結婚した」と嘘をつきます。
でもその嘘は彼にとって満足のできる結果だったようで、そのまま倉田は過去に戻りました。
実際戻ったあと半年後にはこの世を去りますが、晴れ晴れとした表情で笑顔があふれていました。
お互い現実を変えることはできませんが、心境はどう変わったのでしょうか?
麻美は
「まだ結婚できないけど、絶対幸せにならなきゃと誓います。それが彼の幸せに繋がるなら。」
と・・。
自分が死んだあとの世界で婚約者が幸せになってほしいなんてなかなか思えませんよね。
そして麻美がついた嘘は切なくもありますが相手の感情に寄り添えた嘘でした。
コーヒーが冷めないうちに続編で刑事の後悔
過去は変わらない、
未来も変わらない、
それでもいく理由・・・
ようやくわかった気がする。
この嘘がばれないうちに妻に会う意味
では前回から引き続き、4人目のエピソード妻にプレゼントを渡しに行く老刑事の話です。
万田清はこの春に定年退職を迎えた老刑事です。
清は亡くなった妻に渡したいものがあると、喫茶店フニクリフニクラに来ました。
もともと常連客でしたが、たまたま喫茶店にいると母親の葬儀に出れなくて後悔していた幸雄が過去に戻っていた瞬間の出くわします。
それを見て、ここは「過去に戻れる喫茶店」なんだと実感し、30年前に亡くなった妻公子に誕生にプレゼントを渡したいと言います。
その理由それは・・・
この喫茶店で昔公子と会う約束をしていましたが、清は仕事で来ることが出来ませんでした。
そのまま公子は閉店まで待ち続け、その帰り道強盗事件に巻き込まれ亡くなってしまいます。
清は後悔をずっとしていました。
だから過去に戻れるなら行けなかったその時間に戻りたいと。
しかしそのとき数が、
「ある事情があって私の淹れたコーヒーでは過去に戻ることが出来なくなってしまったのです。」
と言うので何故無理なのか話を聞きます。
そこには深い理由がありました。
妊娠すると過去に戻す力がなくなりますが、数には前から恋人がいてお腹に子供が宿っていたのです。
だから数の淹れたコーヒーにはもうその力はありません。
でもその力はそのままお腹の子供に引き継がれます。
そこでマスターの流は少し考えたあと奥の部屋に入りそしてミキを連れ出て来ました。
この嘘がばれないうちに過去が繋がった
この嘘がばれないうちにのエピソードはすべて「相手を思いついた嘘」だったので、切なさももちろんありますが、最後は清々しさを感じましたね。
そしてミキもとうとうコーヒーを淹れることができ、こうやって時田家は役割を順番にしていくんだなーと思いました。
様々な疑問が解けてすごくスッキリしましたが、映画はなぜ時田数が主役?と正直思っていました。
でも「この嘘がばれないうちに」を読んで納得でした。
数のエピソードは全てを繋げていましたから。
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以上、
「コーヒーが冷めないうちに」続編で受け継がれる力の秘密でした。
このページを最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。