山と食欲と私 同シリーズ16巻好評発売中
「山と食欲と私」は、信濃川日出雄さんの作品で新潮社のWEBサイト「くらげバンチ」で絶賛連載中で、現在は16巻まで発売されています。
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「山と食欲と私」ではタイトルの通り、山と食がメイン。ただ…山に登る大変さを乗り越えるために重要なのは、頂上での食事でしょう。
主人公鮎美の場合、ガッツリ系山飯がよく登場しますが、実は簡単なデザートグルメや飲み物が出てくるのも魅力の一つ。
というわけで今回は、3つのレシピとおすすめの飲み物を、エピソードとともに紹介します。
この記事でわかることは、
山と食欲と私で登場したデザートグルメ
鮎美が夢中になった山小屋グルメ
シチュエーション別おすすめの飲み物
苦労して登った後の食事は、とびきり美味しいです。自分へのご褒美としてぜひ作ってみてください。
※当サイトでは個人的な本の感想と作品の内容を詳しく書いています。あくまでも参考程度にご覧ください。
この記事の目次
「山と食欲と私」作ってみたい3つのデザートグルメ
軽量化することで、
食事が簡素になることがある。
けどそんなことはなく、
いつでも食べることを楽しむ鮎美は素晴らしい。
一味違ったフレンチトーストで疲れを癒す
「山と食欲と私」の主人公日々野鮎美は、東京に住む27歳の女性で、彼女の趣味は登山。休日になると単独で山に行きます。
第52話では、56歳の男性が話しかけてきました。自分のペースで登りたい鮎美に対し、一緒に登ろうとするおじさん。
二人の攻防が始まります。そこで、鮎美はあの手この手で作戦を実行。
電話がかかってきたふりをする…失敗
おじさんが興味のない話をする…失敗
幽霊を演じて怖がらせる …失敗
でもなかなか引き下がってくれないおじさんに対して、勝負にでます。
それは…。ついてこれない早さで、おじさんを引き離すこと。これはかなり効果的でした。自分のペースは少し乱れましたが、見事1人で頂上にたどり着きます。
そしてここで…お楽しみの食事ですね。
今回は焦がしメープルシロップの塩フレンチトーストです。
牛乳と卵を混ぜた中にパンをしみ込ませます。フライパンにバターを入れ、その上にベーコンを焼き、さらに先ほどのパンを投入。
焦げ目がついたらメープルシロップをたっぷり入れ、出来上がりです。
今回も簡単なのに、美味しそうでした。是非山でも自宅でもチャレンジしたい1品ですね。
でもおじさんが思ったより早く追いつき、頂上に来てしまったので食事はゆっくりできず…残念!
鮎美の優しさがあふれたリンゴソテー
77話では、山小屋アルバイトの男性蝗(いなご)が、歩荷(ぼっか)で荷物を運んでいました。
※歩荷(ぼっか)とは、徒歩で荷物を背負って運ぶ人のこと。
基本は重心を安定させながら歩きますが、虫に気を取られバランスを崩し倒れてしまいます。
それを見ていた鮎美が、心配して声をかけると、男性は無言で荷物を戻しますが、その拍子にりんごが1つ、箱から落ちてしまいます。
1時間後。山小屋に到着した鮎美が、拾ったりんごを渡そうとすると…。バツが悪そうに、逃げてしまいました。
転ぶと荷物が傷つく可能性があるし、失敗したことを職場のみんなに知られたくなかったんですね。
そこで鮎美は、落ち込んでいる蝗(いなご)に声をかけ、りんごのカラメルソテーを作り、差し出しました。
これもシンプルで超簡単。りんごをバターでソテーして、砂糖が絡まれば出来上がり。最後にシナモンを加えれば甘酸っぱさが増して、美味しさがパワーアップしますよ。
最初はいらないと遠慮しますが…匂いに負けて一気に全部食べてしまい…。そんな彼を見て、一口食べたかったと本音がポロリ。鮎美の優しさが伝わってきますね。
そしてそのままどこかへ行ったかと思うと、苦労して運んだ食べ物たちを袋に詰め、鮎美にくれます。
不器用な蝗(いなご)でしたが、ほっこりするエピソードでした。
フルーツとお酒がコラボ!フルーツ酎ポンチ
67話は、ちょっと大人なデザートを紹介。
山に登る前の日…鮎美はスーパーにいました。彼女はキンキンに冷えたカットフルーツと、果汁多めの缶酎ハイを手にニヤニヤしています。
もちろんこのアイテムを山に持っていくつもりですが、2つの夢のコラボはどう変身するのでしょうか?
その日、夏の低山ということで想像以上に暑く、頂上で虫が異常発生!そして鮎美も刺されますが、毒を吸引するポイズンリムーバーのお陰で大事には至りませんでした。
ただ、凍らせたカットフルーツと缶酎ハイは…刺された場所を冷やすことに使いました。
その時は食べれなかったですけど、何がおこるか分からない山でうまく対応しましたね。
そしてもちろん自宅で風呂上がりに、フルーツと缶酎ハイを混ぜて、フルーツ酎ポンチ完成!
最高に簡単ですが、呑んべいにはたまらない組み合わせでした。
山でできなかったのは残念ですが、ぜひ暑い夏に試してみたいですね。
鮎美が山小屋グルメを満喫?
第20話で、鮎美は有給休暇を使い新幹線に乗って八ヶ岳に向かいました。
会社の社長が変わり、積極的に有給を取るよう言われていたため、お泊まり登山が実現したわけです。
北八ヶ岳エリアから入山し、3日かけて南下したあと、南八ヶ岳の主峰である赤岳を超え編笠山を目指しました。そして今回はめずらしく山小屋で名物の揚げパンチーズ&きなことコケモモジュースをいただきます。
どちらも美味しそう。
揚げパンは何となく想像できますが、コケモモジュースはここでしか飲めないので、ぜひ行ってみたいですね。
ほかぽわ〜と幸せそうに食べる鮎美の顔は、まだ山登りの途中ですが、ここまできた達成感と森の雰囲気が、より美味しさを倍増させているようでした。
「山と食欲と私」で料理を上回る飲み物が登場?
食事だけではなく、飲み物は重要。
そしてロケーションが素敵だと、より美味しい。
ホットジャムワインで寒さと寂しさを吹き飛ばそう!
第8話で鮎美は、2500m超級の山頂で凍えていました。そんな山を、言葉なく見つめます。
不安な気持ちになってきたのでしょうか?
しかもひとりテント泊、周りには誰もいない状態。自分を見つめ直す時間はたっぷり。怖さもありますが、なかなか経験できないことばかり。
もちろん寒さに備えていたので、ダウンなどを重ね着し準備万端でしたが、風が強くテントの中で震えます。
高い山でテントを張ったのが初めてだったので、だんだん心細くなり、最悪の事態を考えますが、ここで登場したのが1本のワイン。
夜を楽しむ作戦としてスパイシーホットジャムワインを作りました。
赤ワインを沸騰しない程度に温め、ブルーベリージャムと黒こしょうを加えると…あっと言う間にグリューワインの出来上がり!
寒さ対策だけでなく、心もホッとする1杯でしたね。
おとなのココアは恋の始まり?
第19話で鮎美は、登山口の最寄りのバス停で、兎内という男性も一緒に降ります。
お互い単独登山で、目的地が同じだったので、なんとなく後ろから鮎美がついていく形になりました。
誰かが歩いた形跡もなかったので、道に迷ってしまいますが、地図を見ながらどうにかちゃんとした登山道にたどり着きます。
ただ雨も降っていたし体も冷えていたので、ビニールを木にくくりつけ2人で休憩をしますが…。そこで鮎美がコーヒーを淹れようとすると、兎内がココアを勧めてきて…。
よくあるミルクココアに、スライスした生姜を2、3枚入れブランデーを1口分入れます。少し甘くて体も温まるココアは、大人の味でしょうか?すると兎内が、
一緒に道に迷った人とこんな雨の日に森の奥深くでお茶をするなんて、なんだかドラマチックで楽しいです。
さらに焼きバナナも作ってもらい、その言葉にときめく鮎美。そこで普段料理をするのか?と聞くと、
キッチンに立つと、妻が嫌がるからしないです。
と言われてしまいます。
…やっぱり結婚してたんですね。残念!
でも鮎美は一瞬、本気でドキドキしたようです。
私も途中までロマンス?!と期待しちゃいました。あまり恋ネタはない「山と食欲と私」ですが、こんな単独登山男子なら、また一緒に登ってほしいですね。もちろん独身の方で!
あと今回登場したホットワインは、早速試してみました。温めると全然味わいが違って、飲みやすかったですよ。冬山でも温かい飲み物として、オススメです。
そしてもっと鮎美の山ごはんを作ってみたい方は、こちらをご覧ください。
『山と食欲と私』公式 日々野鮎美(+なかまたち)の山ごはんレシピ2
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以上「山と食欲と私」の料理レシピが簡単で美味しい!【エピソードと一緒に紹介】でした。このページを最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。